メニュー

補聴器外来と耳鳴り難聴外来

補聴器外来は毎週水曜日の9時30分から15時までです。(補聴器外来は完全予約制です。当院の医師は補聴器適合判定医師講習会を受けた補聴器相談医です。)

当院ではまず補聴器を調整する前に、一般外来で標準純音聴力検査(聞こえの検査)と標準語音聴力検査(言葉の聞き分けの検査)を行い、言葉の聞き分けを最もよくするためにどれ位音量を増幅する必要があるかを左右の耳別々に調べたうえで、補聴器外来を予約し、補聴器の出力を調整しています。お久しぶりに受診される場合はまず、お電話のみで聴力検査のご予約をいただいても待ち時間短縮になるかもしれません。

また、補聴器適合試験を行い補聴器をしたままで言葉の聞き分けがどれくらい改善したかを調べ、補聴器の調整が適合しているかを確認し(当院の医師は補聴器適合判定医です)、最適な出力に院内で再調整を行います。必要時には内耳機能検査(どれくらい音が響きやすいか調べる検査)や不快聴取閾値(どの位の強さだと音が大きくて長く聞いていられないか調べる検査)を行い補聴器の出力をを再調整します。耳鳴りが気になり、TRT効果のある補聴器を使用し、音響療法を行う場合は装用前後の耳鳴りの改善の有無を確認します。ハウリング(補聴器を入れるときのピーピー音)がする場合には耳栓のサイズ、形の変更やイヤーモールド(耳栓)を作ります。

お手数をおかけいたしますが、70歳を超える患者さんの検査や補聴器外来の受診の際には、御家族の御同行をお願い致します。場合によりお一人での再診、補聴器の使用方法の記憶、購入決定等ができない場合がございます。

ご希望の方には10万程の耳鳴り治療器と補聴器機能の両方を持った補聴器のお貸出しも行っております。耳鳴り治療器や補聴器は2-3ヶ月の貸し出し中に数回の調整を行い、調整がひと段落ついたところで、よければ購入していただきます。巷よりかなりお安い場合もありますのでお気軽にご相談ください。

より高性能で雑音が少なく聞きとりやすい機能のある小型のデジタルの耳穴型補聴器も、1台10万円ほど(一般的に17万ほどで販売されているものと同等機種です。ちなみに補聴器は税金がかかりません)で販売しています。貸出調整期間内に料金は発生しません。その期間の電池も無料です。購入後、多種類ある補聴器用電池は300円から高出力商品で330円です。ちなみに、補聴器用電池は全国共通で、さまざまなメーカーの機種に使用できますので受付にお声がけください。これらは日本補聴器技能者協会創始者であり前理事長であるドリーム補聴器の福澤さんの聞こえない患者さんのためにというお心が実現させている価格であり、安かろう悪かろうという商品ではありません。また、音の柔らかい10万円程の耳掛け型補聴器もあり、これも耳鼻科医師にむけて補聴器の講義や執筆をされる耳鼻科のご高名な先生が開発にかかわっていらっしゃいます。この価格もこの先生やリオンのお心に支えられて実現しており、17万相当の機能をもっており、同様に安かろう悪かろうという商品ではありませんので、ご心配には及びません。ご希望や必要があれば両耳装用、外からわかりにくい外耳道挿入型、充電式補聴器、より高額機種も対応いたします。

聴覚の身体障害者の場合は身体障害者手帳交付(当院の医師は身体障害者指定医で、聴覚の身体障害者手帳の申請、補聴器交付の申請ができます)後、かなりお安く補聴器が1割負担程で交付されます。ごくたまに身体障害者であるにもかかわらず補聴器を10割負担で実費購入されている方がおられ驚かされるので(先日も聴覚の身体障害者の方が赤羽の眼鏡屋さんから両耳装用40万で補聴器を購入したいとおっしゃって相談を受けました。この方は既に身体障害者手帳をお持ちで、前回の補聴器購入から5年たち再度片耳の補聴器交付が1割負担程で受けられる方でしたのでしたのでさらに驚きました。眼鏡屋さんの担当者とお話したら身体障害者であることが分かっていませんでした。この店舗には補聴器技能者が一人もおらず、あまりにすごいので、皆さんにご不快な思いをさせることは分かったうえで周知した方がよいと思い記載しています。)身体障害者かもしれないと思われる方は補聴器相談医の診療所(できれば院外にある補聴器やさんを紹介するだけではなく、院内で補聴器調整の対応をしている耳鼻咽喉科の方が院長先生が補聴器に詳しい場合がおおいのでよいようです。)をまず受診されることをお勧めいたします。

また、購入後も耳垢の掃除、補聴器の音道に耳垢が詰まっていないかの確認と掃除、聴力の変化の確認などの定期的通院、メンテナンスが必要です。

補聴器装用者は御高齢の方が多いため、お仕事で必要な場合やもともと言葉の聞き分けがかなり悪い場合を除き、御本人の御希望や必要がなければ、当院では両耳装用を強くはお勧めしてはおりません。(片耳の聞こえのみが悪く、悪い方の耳に入力音を必要レベル入れることで両耳(あくまでも補聴器装用下の聞き分けの検査は左右の耳別々に行います)とも70%の言葉を聞き分けられるようになれたら、1台でいいと思いませんか?80歳を過ぎた片耳装用の方でしたが、コロナ禍もありマスク生活を余儀なくされており、耳掛け型補聴器を落として無くしたとか1回ありましたよ。。。これに対して、服にとめる落下防止用のクリップを使う方や耳掛け式補聴器では耳にはめるイヤーモールドを作る、耳穴式補聴器を作るなどの対応が行われています。また、大きな声で耳元で話されるよりは補聴器を使った方が感染予防のためには良いと思っています。)

なお、補聴器を使う時に以前よりボリュームを上げないと急に聞こえなくなったなどの時、1週間以内など早めに受診する事で急に起こった難聴を治せる場合もあり、購入後も念のために3-6ヶ月おきの聴力検査をお勧めしています。

また、巷の補聴器の平均価格は1台15万程のようで、巷には安いものはきちんと調整せず、より高額な補聴器の時にのみよい調整を行う方や、そもそも自分の店内で調整できないのに基本設定のみで販売するお店や基本設定のみで販売される安価な通販品もあります。巷ではボリューム調整のみしかできない安価な耳穴型の集音器、補聴器も売っています。(近隣のお店を誹謗する意図はありません。)1台5年は使えます。1台目だけでなく、2台以降もご購入の際は当院内のものが機能に比べて安価です。補聴器屋さんが、高いけどもっといい補聴器があるこのほうがよく聞こえると言ったら、御購入前にご相談ください。

巷の聴力検査のみの補聴器の調整は難聴が進みやすい傾向があります。聴覚の身体障害者の方を含めて、音を大きく入れたほうがよく聞こえるのではという思い込みから、ご自分で必要以上に音を大きく入れてしまい等級が悪いほうへ変わってしまったり(言葉の聞き分けが悪化し身体障害者診断書・意見書を再度書く必要がある場合もあります。この場合、残念ながら眼鏡屋さんや補聴器屋さんでよくある聴力検査のみでは身体障害者の等級の悪化がわかりませんし、身体障害者の場合は補聴器がかなりお安く交付されることもあります。)、また難聴が進んでいる場合もありますので耳鼻咽喉科での定期的な聴力検査をお勧めいたします(聴力や言葉を聞き分ける力を保つために聴力検査等は補聴器販売店だけでないほうがよいと思っています)。悪化が分かった場合等には飲み薬も処方します。メニエール病などで聴力が変動し、周波数によってその変動幅が異なる方などは、音が響く場合もあり音を大きくするだけの集音器はお勧めできず、当院の受診をお勧めします。

他店舗で補聴器を買ってお困りの場合でも、補聴器をご持参のうえご来院ください。対応可能機種の場合、補聴器技能者が対応します。

R5.7月3日より草加市でも補聴器の1人2万円の公費負担(草加市に住民票のある65歳以上で住民税非課税の方、1人1台1回のみ、聴力検査で一定程度の難聴があり、身体障害者福祉法の補聴器の支給対象でない方のみ)が始まりますので、眼鏡屋さんや補聴器屋さんでの購入のみでは公費負担が受けられません。耳鼻咽喉科への受診、書類記載が必要となりますので、あらかじめお伝えいたします。ご希望の方は市役所にある書類をご持参下さい。(眼鏡屋さんや補聴器屋さんは補聴器販売の際、助成金の説明をされているでしょうか?)書類を書く際には標準純音聴力検査(聞こえの検査)と身体障害者の可能性がある場合は、標準語音聴力検査(言葉の聞き分けの検査)が必要になります。また、草加市役所身体障害者福祉課によると、集音器(雑音も大きくなり、メニエール病などの耳の病気で音が響く感じが気になる方にはおすすめできません)は補助の対象にならないそうですのでご留意ください。

 

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME